Uguisunomori Resort Management Organization
in KARUIZAWA SAKU HIGHLAND SHINSHU

全国でも珍しい別荘地自主管理団体の設立・運営

1.うぐいすの森別荘地自治会成立までの経緯

うぐいすの森別荘地は昭和46年から昭和63年まで3回にわたり、丸善建設株式会社によって分譲されました。長野県軽井沢・佐久高原の豊かな自然の中にあり、総面積約78万㎡、1000区画を超える分譲がされました。

当別荘地は、従来丸善建設と別荘地所有者の間に管理契約が締結され、丸善建設が従業員を別荘地内の管理事務所に常駐させ、別荘地内の道路、緑地、水道設備などを管理していました。これらの設備は丸善建設の所有であり、所有者は管理費を丸善建設に支払い、電気代等諸費用は丸善建設が支払っていました。

しかし、丸善建設は平成10年9月11日東京地方裁判所で破産宣告を受け、破産管財人が指名され、後処理が行われました。破産管財人の判断によっては、別荘地の管理を打ち切ることも可能であり、そうなると、道路、水道などの維持管理が出来ず、永住者の生活が成り立たないのはもちろん、別荘の利用が事実上できなくなることから、別荘地が荒れた山林と化してしまい、1000名以上の財産権がほとんど無価値となるという危険性に直面しました。

2.別荘地所有者によって起ち上げられたうぐいすの森自治会

丸善建設の破産宣告を受け、別荘地所有者有志で自治会を立ち上げ、自ら管理ができる体制を作ることを検討し、結果、速やかに自治会の立ち上げが行われました。平成10年12月13日の総会が開催され、うぐいすの森自治会が設立されることが決議されました。平成11年7月17日、浦和市(現さいたま市)で説明会を開催し、同日臨時総会が開催され、131名が参加、長時間にわたる質疑応答の結果、総会決議がなされ、管理体制作りが本格的に進められました。平成11年10月27日、裁判所の許可を得て、平成11年11月1日、破産管財人の管理者たる地位、道路、水道施設、管理施設、緑地の所有権をうぐいすの森自治体に移すこととなり、法的に承継させることとなりました。

破産管財人が株式会社タイムス24との間で締結していた管理委託契約の契約上の地位はうぐいすの森自治会に承継されました。管理業務委託会社はその後、有限会社カツミ不動産、株式会社明徳となり、その後、有限会社サービスコバヤシとなり、現在に至ります。

1998年、うぐいすの森自治会設立から2021年まで23年が経過しました。その後、多くの方々の無償のご尽力により、会則の改定や、管理費の改定、など自治会の法的基盤、財政基盤を整えると同時に、道路、水道施設などの維持管理に努め、美しい別荘地を維持してまいりました。当別荘を管理する自治会は、オーナーたちが起ち上げ、佐久市に地縁団体として認可された全国でも珍しい法人格を有する別荘自主管理組織です。この自主管理組織を誇りを持って運営し、その理念とミッションを果たしていきたいと考えています。

以上、一部は、「うぐいすの森自治会 20年のあゆみ(1998―2018)」より適宜抜粋、編集されたものです。20年の歴史について詳細は以下の冊子をご覧ください。

※ページの下部にカーソルを合わすと、次ページに進みます。